今は、かなり知られるようになったパーフェクトバリアですが、
当時は、知られ始めた頃で、建築に特別関心のある方々が採用を始めていました。
YAHOO!の掲示板などでは、よく話題として出ていたので、
管理人Milleも気にはなっていたのですが、調べるところまで手が回らずにいました。
パーフェクトバリアの利点は、
なんといっても、安全性の高さと施工性の良さです。
特に注目したのは次の点です。
●施工性
・狭い箇所にも充填できる。
・現場加工が容易。(専用カッターで切断、手で裂ける)
●安全性
・粉塵を飛散しない。
・燃えても有毒ガスが発生しない。
・肌への刺激がない。
●耐湿性
・吸湿性がほとんど無く、通気性、透湿性に富む。
以下に、エコ・オーガニックハウスさんのサイトから引用させて頂き「各種断熱材性能比較表」を載せておきます。
あくまでパーフェクトバリア販売会社のサイトからの引用であることは、頭に置いておいてくださいね。
自然素材系断熱材(羊毛、炭化コルクなど)との比較がないのが、残念です。
繊維系断熱材 ロックウール・ グラスウール |
パーフェクトバリア | 発泡系断熱材 ポリウレタン・ ポリスチレン |
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断熱性能
断熱材のヘタリによる性能劣化 |
単なる面の集積体が垂直に立っている構造のため、永年にわたって自重によりへたり、断熱性能が徐々に低下する。
△
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自らの弾力性により、反発力と自己形成能力が高く、へたり現象をおこさない。
○
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固体物質のため全くへたることはなく、断熱性能は最も高いといえる。しかし木の収縮により隙間ができ、熱損失が生じる可能性がある。
△
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吸音性
室内騒音の防止 |
繊維系は音波を吸収し、おおむね吸音性は高い。
○
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自動車エンジンの吸音財としても利用されている。
○
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固いボードが音を反射して反響してしまう。
×
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安全性
化学的有機物その他の問題 |
断熱材として形成するのに接着剤を使用する。
△
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飲料の容器にも使用される。熱融着により繊維をとかして接着、形成され、一切の接着剤をしようしない100%ポリエステルである。
◎
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発泡時フロンを使用するためEUでは使用禁止の動きがある。またスチレン系は環境ホルモン、ウレタン系は塩素ガス、ダイオキシン問題がある。また完成後も室内にガスが滲み出るという報告もある。
×
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施工性能
施工の簡便性、安全性を確保することにより、施工者のモラールアップを図り、結果、品質のよい家を得られる |
複雑、狭隘部分への挿入が困難。 切削加工時、防水布もともに切るため壁体内の防水力が落ちる。繊維が肌に刺さり、独特のチクチク感、不快感がある。 △
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専用のカッターでの切削が極めて容易で狭隘部分にも満遍なく挿入することができる。ペーパーバリア(防水膜)も後付けで機密度も上げることができる。 施工時の不快感がまったくない。 ◎
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ボードでサンドイッチ状に形成されているものでは、窓枠、配管部分など壁内の細工が難しいものがあり、施工に手間取り、手数がかかり、断熱品質も落ちる。
△
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完成後の安全
吸引による危険性、その他化学的危険性 |
切削時の粉塵が残っていると、吸引して肺まで達し、それが刺さって発ガン性の危険がある。
×
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切削粉塵を吸っても繊維が柔軟で、咳などで排出される。
○
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繊維塵以下の超微細になるため、体が直ちに排除するための反応を起こさず、体内に蓄積される可能性がある。
×
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リサイクル性
断熱材廃棄後の対応 |
産業廃棄物として将来その廃棄については、なんらかの義務が発生する可能性がある。
×
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現在の技術でも、元のパーフェクトバリアやその他のポリエステル製品にリサイクルすることが可能。
◎
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産業廃棄物として将来その廃棄については、なんらかの義務が発生する可能性がある。特に塩素系は問題
×
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コスト 価格 |
◎
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○
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△
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パーフェクトバリアは、金額的には、グラスウール、ロックウールと比べると、多少費用がかさみますが、他の自然素材の断熱材に比べるとかなり低く抑えることができます。